WF-1000XM5とQCEII、6ヶ月使って正直に言い切る

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Sony WF-1000XM5とBose QuietComfort Earbuds IIを通勤・在宅で各3ヶ月使い込んだ。装着感・ANC・音質の差を忖度なしで比較する。どっちを買うべきか、条件別に言い切った。

結論を先に言う

ANCの強さで選ぶならBose QuietComfort Earbuds II(以下QCEII)、音質と機能の総合点で選ぶならSony WF-1000XM5(以下XM5)だ。ただし「装着感が合わなければどっちも地獄」という前提を忘れるな。


買った経緯:どうせ比べるなら両方使い切ろうと思った

もともとXM5を発売直後に買った。定価44,000円前後。当時の完全ワイヤレスでは最強クラスの評判だったし、XM4からの乗り換えでもあったのでほぼ迷わなかった。

ただ、職場の同僚がQCEIIを使っていて「ANCだけはBoseが上」と言い張る。価格も当時ほぼ同じ帯域(実勢4万円前後)なので、3ヶ月後にQCEIIも購入して使い比べることにした。通勤は地下鉄+徒歩。在宅勤務は週3日でエアコンとキーボード音が常にある環境だ。


実際に使ってわかったこと

装着感:XM5は賭け、QCEIIはほぼ安定

XM5のイヤーピースはソニー独自設計で、合う人には最高に安定するが、合わない人は延々とフィットしない。俺は耳の形がやや特殊らしく、最初の2週間はずれ続けた。Lサイズに変えてようやく落ち着いたが、走ったり首を大きく動かすと今でも若干浮く感覚がある。

QCEIIはイヤーチップ+ウィングチップの二重固定方式。最初からSサイズで安定した。長時間(4時間超)つけ続けても耳の痛みはなく、装着の安心感はQCEIIが明確に上だった。ただしハウジングが大きめで、耳から出っ張る見た目は気になる人がいると思う。

ANC:QCEIIが一枚上手、でも差は縮まっている

正直に言う。地下鉄の低周波ノイズを消す能力はQCEIIがわずかに上だ。エアコンのゴーという音、電車のレール音、この手の定常的な低音ノイズの消え方がQCEIIのほうが徹底している。XM5も十分強力だが、QCEIIと並べると「もう少し消えてほしい」と感じる場面がある。

ただし、XM5には「アダプティブサウンドコントロール」があり、歩く・乗り物に乗るといった状況を自動検知してANCレベルを切り替える。これが意外と便利で、手動操作の回数が激減した。QCEIIはアプリ操作かイヤホン本体のタッチ操作で切り替える必要がある。

また、外音取り込みモードの自然さはXM5が圧勝だ。QCEIIの外音取り込みは少し機械的で、長時間使うと疲れる。コンビニ店員との会話程度なら問題ないが、長めの会話が多い人はXM5のほうが圧倒的に楽だ。

音質:XM5の解像度はワンランク上

QCEIIはBose特有のウォームで厚みのある低音が売りだ。聴いていて気持ちいいし、疲れない。ただ、音の分離感・解像度という点ではXM5が明確に上だった。ストリングスの重なり、ボーカルとギターの空気感、こういった細部の描写でXM5は本当によくできている。

LDACに対応しているのもXM5のみ。Spotifyのノーマル品質で使うなら差は小さいが、Apple MusicのロスレスをaptXやAACで聴く環境だと、XM5のほうが「ちゃんと音楽を聴いている」感がある。

ジャンルで言えば、ロック・EDM・ポップスはQCEIIの低音押しが楽しい。ジャズ・クラシック・ボーカル主体の曲はXM5の解像度が活きる。

バッテリーと接続安定性

XM5は本体8時間、ケース込み24時間。QCEIIは本体6時間、ケース込み24時間。通勤往復と在宅1日分なら両方問題なし。マルチポイント(2台同時接続)は両方対応しているが、XM5のほうが切り替えがスムーズだった印象だ。

Bluetooth接続の安定性はほぼ互角。ただしXM5で稀に片耳だけ一瞬切れることがあった。3ヶ月で5〜6回程度で頻発はしないが、ゼロではない。


競合との比較:この2択に割って入れる選択肢はあるか

2026年現在、同価格帯で比較対象になるのはApple AirPods Pro(第2世代)くらいだ。iPhoneユーザーであればAirPods Proの空間オーディオとH2チップの統合体験は強力で、この2機種に正直引けを取らない場面もある。ただしAndroidユーザーにはほぼ旨味がなく、XM5かQCEIIの二択に戻ってくる。

AnkerのSoundcore Liberty 4 NCは価格が半分以下だが、ANCの純粋な性能差は実感できる。コスパ重視なら選択肢だが、4万円出す価値を問われたらXM5/QCEIIに軍配が上がる。


結論:こういう人はXM5、こういう人はQCEII

XM5を買うべき人

  • 音楽をちゃんと聴くことが目的で、音質に一番お金を使いたい
  • Android+LDAC環境でハイレゾ相当を楽しみたい
  • 外音取り込みモードを日常的に使う(コンビニ・駅アナウンス・会話が多い)
  • スマホ2台持ちでマルチポイントを頻繁に切り替える
  • アダプティブな自動設定でイヤホンを「ほったらかし運用」したい

QCEIIを買うべき人

  • ANCの強さだけを最優先にしている(特に地下鉄・飛行機ユーザー)
  • 装着感の安定を最重視する(スポーツ・長時間装着・イヤピースが合わなかった経験がある)
  • 低音重視のリスニングスタイルで、ウォームな音が好き
  • 見た目・デザインよりとにかく快適さを取りたい

迷っているなら俺はXM5を推す。理由はシンプルで、音質・機能・外音取り込みの三点でQCEIIを上回る場面が多く、「ANC以外全部XM5」という結果だったからだ。ANCの差は確かに存在するが、XM5のANCが弱いわけではない。他の要素を犠牲にするほどの差ではない、というのが6ヶ月使った正直な評価だ。

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