Anker Liberty 4 NCとBose QC Earbuds II、3ヶ月ずつ使って正直に言い切る

Anker Soundcore Liberty 4 NCとBose QuietComfort Earbuds IIを3ヶ月ずつ使い回した。音質・ANC・価格差の納得感を忖度なしで比較する。

Bose QC Earbuds IIは「正解」だが、Liberty 4 NCは「十分すぎる対抗馬」だ。どちらを買うべきかは、価格差1万円以上をどう評価するかで決まる。

なぜ両方を買うことになったか

去年の夏、在宅と外出を繰り返す仕事スタイルに変わって、ノイキャンイヤホンを本気で選び直すことにした。当時メインで使っていたのはSony WF-1000XM4。音質は満足していたが、装着感が合わなくて長時間使用でストレスが出ていた。

まずAnker Soundcore Liberty 4 NCを買ったのは、価格が8,000〜9,000円台でノイキャン性能の評判が異様によかったから。「この価格帯でここまでやるなら試さない手はない」と思った。

3ヶ月使ったあとにBose QuietComfort Earbuds IIに乗り換えたのは、正直なところ「Liberty 4 NCで満足できたけど、Boseが本当に別次元なのか確かめたかった」という知的好奇心に近い動機だ。価格は2万5,000〜3万円前後。その差額でLiberty 4 NCが3個買える計算になる。

実際に使ってわかったこと

ANC(ノイズキャンセリング)の実力差

ここは正直に言う。Bose QC Earbuds IIのANCは、本物が違う

Liberty 4 NCのANCは「騒音が薄まる」感覚。カフェのざわめき、電車の走行音あたりはしっかり消える。これだけで「安いのにすごい」と3ヶ月は素直に感動していた。

Bose QC Earbuds IIに変えた瞬間、物理的に空間が変わる。飛行機のエンジン音、電車のレール音、空調のロードノイズ。低周波の帯域に対してBoseは圧倒的に強い。「遮音」というより「消音」に近い体験で、初めて使ったときは思わず声に出した。差があることは知識として知っていたが、実際に使い比べると体感レベルで別物だとわかる。

Liberty 4 NCのANCスコアを10とすると、Bose QC Earbuds IIは13〜14くらいのイメージ。数値で言うと誤解を招くが、「がんばっているが追いつかない」と「次元が違う」のあいだにある差感を伝えたかった。

音質の差は「好み」の範囲に収まる

ここが意外だった。音質に関してはBoseが圧勝というわけではない。

Liberty 4 NCはLDAC対応で、ハイレゾ音源をちゃんと鳴らせる。低音は量感があって、ポップスやロック、EDMならこれで十分すぎる。中高音はやや派手めで、音楽を「楽しく聴かせる」チューニングだ。

Bose QC Earbuds IIはコーデックがAACまで。ハイレゾ非対応という仕様は2026年現在でも変わっていない。ただし、音の「まとまり感」と「定位」が上品だ。ボーカルの輪郭、楽器の分離感、音場の広がり方。聴き疲れしない自然な鳴り方がBoseの強みで、長時間使うほどに良さがわかる。

Spotifyのノーマル〜高音質設定で聴く分には、Liberty 4 NCで音質に不満を持つことはほとんどない。ハイレゾ音源を「ちゃんと鳴らしたい」ならLiberty 4 NCのほうがスペック上は正しい選択だ。

装着感と携帯性

Liberty 4 NCはコンパクトなケース、軽い本体。耳からの飛び出しも少なくて、マスクとの干渉も出にくい。3サイズのイヤーチップが付属していて、フィット感の調整はアプリのフィットテストで確認できる。

Bose QC Earbuds IIは独自のStayHear Maxチップが特徴で、これが好みの分かれ目になる。耳の形によっては「完璧に合う」か「なんとなく落ち着かない」かが出る。俺の場合はMサイズで安定したが、最初の1週間はフィット感を探り続けた。ケースはやや大きめで、ジャケットのポケットに入れると存在感がある。

バッテリーと連続使用時間

Liberty 4 NC:イヤホン単体で最大9時間(ANCオン時は約6時間) Bose QC Earbuds II:イヤホン単体で最大6時間(ANCオン時)

ここはLiberty 4 NCのほうが実用面で有利。フルリモートで1日中使いたいならAnkerのほうがストレスが少ない。

アプリの完成度

Soundcoreアプリはカスタマイズ性が高い。イコライザーの自由度、ANC強度の調整、ヒアスルーの細かい設定。これだけ触れれば十分で、UIも迷わない。

Bose Musicアプリは機能は絞られているが、動作の安定感と接続の速さが優れている。ペアリング切り替えがスムーズで、Mac→iPhone→iPadとデバイスをまたぐ使い方をする人には地味にありがたい。

同カテゴリの競合と比べて

Sony WF-1000XM5(実勢価格3万円前後)はこの2台のちょうど中間に位置する。ANCはBoseに肉薄し、LDACでの音質はソニーらしい解像度の高さがある。装着感は個人差が大きい。

Apple AirPods Pro(第2世代)はiPhoneユーザー専用と割り切るなら最強候補。Androidメインなら選ぶ理由がほぼない。

この比較で改めて感じるのは、Liberty 4 NCの「コストパフォーマンスの暴力」だ。9,000円前後でWF-1000XM4クラスのANCを出してくる存在は、市場全体への価格破壊圧力になっている。

結論。「こういう人は買い」を明確にする

Anker Soundcore Liberty 4 NCを買うべき人

  • 在宅ワーク中心で、カフェや電車のノイキャンに使いたい
  • LDACでハイレゾ音源を聴きたい
  • 複数のガジェット・趣味にお金を使っていて、イヤホンに3万は出しにくい
  • 試してダメなら別のものに乗り換えるつもりで買う

Bose QuietComfort Earbuds IIを買うべき人

  • 飛行機・新幹線など長距離移動が月に複数回ある
  • 仕事の集中環境としてANCをフル活用したい
  • 「十分」ではなく「最高」を体験したい
  • 長期間使い続ける前提で、価格差を使用時間で割り算できる人

価格差1万5,000〜2万円を「ANCの質」に払えるかどうか。俺の結論は、毎日2〜3時間以上・移動中心で使うなら迷わずBose。在宅メインならLiberty 4 NCで正直十分だ。

「Boseを買って後悔した」という声はほぼ聞かない。「Liberty 4 NCで満足している」という声は山ほどある。どちらを選んでも、外れではない。

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