XM5とQC Ultra、3ヶ月ずつ使い回して正直に言い切る

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Sony WH-1000XM5とBose QuietComfort Ultraを各3ヶ月使い倒した。ノイキャン・音質・装着感、どっちが上かを忖度なしで書く。迷ってる人はこれで決めろ。

Sony WH-1000XM5とBose QuietComfort Ultraは、「どちらが上か」を一言で言い切れない。用途と優先順位で答えが変わる。それが3ヶ月×2本使い回してたどり着いた結論だ。


なぜ両方を使うことになったか

在宅ワークとカフェ仕事を週4で繰り返す生活をしている。家では集中のためにノイキャンを使い、カフェでは騒音対策として使う。1本で完結させたくてXM5を先に買ったが、「Boseが本当にノイキャン最強なのかどうか」が気になって結局QC Ultraも買った。

XM5は2024年春から約3ヶ月。QC Ultraはその後、2024年秋から約3ヶ月。どちらも毎日4〜6時間は装着していた。エージングどうこうではなく、純粋に日常の道具として使い倒した感想を書く。


実際に使ってわかったこと

ノイキャン性能:QC Ultraが一枚上手だった

これは認めざるを得ない。カフェのエスプレッソマシンの高周波音、オフィスのエアコン、電車の走行音——XM5も十分すごいが、QC Ultraはその上をいく。特に中〜高音域の周期的な騒音の消し方が異次元に近い。

XM5のノイキャンは「音量を下げる」感覚で、QC Ultraは「音の存在ごと消す」感覚に近い。これは誇張ではなく、実際に音楽なしで両機を装着してカフェに座り比べたときの印象だ。

ただし、XM5には360 Reality AudioやDSEE Extremeがあり、コンテンツ再生中のトータル没入感はXM5のほうが好みという人も多いと思う。ノイキャン単体性能なら、QC Ultraの勝ち。

音質:XM5はV字、QC Ultraはフラット寄り

XM5は低音と高音が前に出るいわゆるドンシャリ傾向で、EDMやHip-Hopを聴くには気持ちいい。反面、ジャズやアコースティック系を聴くと若干ウソっぽくなる瞬間がある。

QC Ultraはより素直なチューニング。ボーカルの定位がはっきりしていて、Spotifyで邦楽を聴いたときの「歌手が目の前にいる感」はQC Ultraのほうが強かった。Immersiveモードは個人的に酔う感覚があって使わなくなったが、通常モードの音質は普通に良い。

イコライザーで調整できるから「音質はどっちが上か」は好みの問題が大きい。ただ、素の音のリアリティはQC Ultra、ドライブ感はXM5という整理で間違いない。

装着感:ここがもっとも差が出た

正直、QC Ultraは装着感の圧勝だ。側圧が絶妙に弱く、イヤーパッドの柔らかさと大きさが耳の形に吸い付く。3時間つけっぱなしでも耳が痛くなったことがない。

XM5は軽量(250g)で頭頂部の重さは感じないが、イヤーパッドの素材がやや硬めで、夏場は蒸れる。2時間を超えると若干の締め付けを感じることがあった。

QC Ultraは252gでXM5とほぼ同重量だが、装着のフィット感で体感重量が全然違う。長時間装着を前提にするならQC Ultraを選ぶべきだ。

接続・操作性:XM5のほうが使いやすい

XM5はマルチポイント接続(2台同時)が安定していて、PCとスマホを自動で切り替える精度が高い。QC Ultraもマルチポイントに対応しているが、切り替わるタイミングが若干読みにくく、手動で切り替える場面が増えた。

タッチ操作はXM5のほうがジェスチャーが洗練されていて誤操作が少ない。QC Ultraのボタン操作は物理ボタン主体で、慣れるまで押し間違えることがある。

アプリ(Sony HeadphonesアプリとBose Music)はどちらも完成度が高いが、細かいEQ調整やノイキャンレベルの段階設定はSonyのほうが自由度が高い。

バッテリー:ほぼ互角、有線は差あり

XM5が最大30時間、QC Ultraが最大24時間(Immersiveオフ時)。日常使いでは両者とも3〜4日は余裕で持つ。ただし、QC Ultraはバッテリー切れ時の有線接続に非対応(USB-C充電ポートはあるが、有線オーディオ入力なし)。XM5は3.5mmジャックで有線接続できる。飛行機でエンターテインメントシステムに繋ぐ用途があるならXM5一択だ。


競合・代替品との比較

この2機種の下に**Apple AirPods Max(第2世代)**がある。Appleエコシステムに全振りした人にはAirPods Maxが最適解だが、Windows環境も混在するなら素直にXM5かQC Ultraを選んだほうがいい。

Anker Soundcore Q45などの2万円以下の選択肢は、ノイキャン性能で明確に劣る。在宅ワークのBGM用途なら十分だが、騒音環境での集中ツールとして使うなら5万円台のこの2択から外せない。


結論。「こういう人はQC Ultra」「こういう人はXM5」

QC Ultraを買うべき人

  • カフェ・コワーキング・公共交通でのノイキャン用途が最優先な人
  • 長時間(3時間超)の連続装着が日常の人
  • 音楽よりも「無音空間を作ること」に重きを置く人
  • フラットで素直な音が好きな人

XM5を買うべき人

  • ノイキャン+音質+操作性をバランスよく使いたい人
  • PCとスマホのマルチポイントをストレスなく使いたい人
  • 飛行機や新幹線で有線接続する機会がある人
  • EQをいじり倒してチューニングする楽しみが欲しい人

俺の現在のメイン機はQC Ultraだ。在宅ワークとカフェ仕事が多い生活で、装着し続けられることとノイキャンの完成度が勝ったからだ。XM5は売らずに手元に残してある。有線で使いたいとき、あるいは旅行に持っていく軽量機として出番がある。

正直、「一本で全部完璧」は存在しない。優先したい要素を一つ決めてから買え。それだけだ。

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