Roborock S8を買って気づいたデメリット、正直に全部言う

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Eufy X9 Proと迷いながらRoborock S8を選んだ結果、モップ洗浄の運用コストと設置スペース問題で想定外の壁にぶつかった。買う前に知っておくべき現実を正直に語る。

Roborock S8は「買って後悔した」とは言わない。ただ、買う前に知っていたら判断が変わっていた事実が3つある。


Eufy X9 Proと最後まで迷って、S8を選んだ理由

去年の秋、ロボット掃除機をアップグレードした。それまで使っていたのは4万円台の旧世代機。吸引はそこそこでモップ機能はほぼ飾り、というやつ。さすがに限界を感じて、「モップまでちゃんとやってくれる1台」を探し始めた。

最終候補はRoborock S8(当時実売8万円台)とEufy X9 Pro(同じく8〜9万円台)の2択だった。

X9 Proを迷った理由は明快で、回転式モップの圧力と洗浄力への評判が高かったから。YouTubeのレビューを10本は見た。ただ、当時の国内流通が安定していなかったこと、Roborockのアプリ完成度への信頼感、そしてS8の吸引力(6,000Paと公称)への期待値を総合して、S8に決めた。

結論から言うと、吸引力と地図精度の判断は正しかった。問題はそこじゃないところで出た。


実際に半年使ってわかった、S8の本当のデメリット

モップ洗浄のたびに「水が生ぬるくなる」問題

S8はモップ自動洗浄・乾燥機能付きのドック(正確にはAuto-Empty Dockとセットのモデル)を使う前提で語られることが多い。実際、これがないとモップ機能の意味がほぼ半減する。

で、ここが落とし穴なんだが、洗浄タンクの水は常温だ。冬場に油汚れが多いキッチン周りをモップがけしても、ぬるい水で洗ったモップをまた床に走らせるというサイクルになる。温水洗浄機能は付いていない。X9 Proも同様ではあるが、「自動洗浄があるから清潔」という期待値が高い分、この現実とのギャップがでかい。

実運用としては、週1〜2でドックの洗浄タンク自体を手洗いしないとモップが臭くなる。「ロボットに任せきり」にはならない。これは買う前に知っておくべき話だ。

ドックが思ったより「でかくて圧がある」

S8本体のサイズ感は想定内だった。問題はドック。充電・ゴミ収集・モップ洗浄・乾燥を一体化したAutoドックは、高さ約42cm、幅約39cm、奥行き約42cm。これだけ聞くと「まあそんなもんか」と思うかもしれないが、実際に部屋に置くと存在感が違う。

俺の場合、リビングの隅に壁付けで設置しようとしたら、ドックの後部にある排気のため壁から5cm以上離す必要があった。さらにドック前面にはロボットが出入りするための助走距離(公式は50cm以上推奨)が必要で、実際には70〜80cmあると動作が安定する。合計すると「壁際に置いてコンパクト」という絵にはならない。

6畳〜8畳のワンルームや、家具の密度が高い部屋には本当に置き場所を選ぶ。事前に採寸と動線確認は必須だ。

段差センシングが保守的すぎる

これは賛否が分かれるところだが、俺には不満だった。S8は段差に対して非常に慎重で、玄関との段差(約1.5cm)はもちろん、薄手のラグのちょっとした縁でも止まることがある。安全設計として理解はできるが、「段差を超えて別の部屋まで行ってほしい」という運用には向かない。

フロアマップをしっかり設定しても、初回の数回は「なぜここで止まる?」という挙動があった。ファームウェアアップデートで改善はされているが、完全ではない。


Eufy X9 Proと比べて、実際どうだったか

後日、知人がEufy X9 Proを購入したので触らせてもらった。正直に言う。

モップ洗浄の「やった感」はX9 Proのほうが上だった。回転モップが床面に対して圧をかけながら拭く動作は、S8の振動式よりも「ちゃんと拭いた」という結果を出しやすい。特にフローリングに染み込んだ軽い汚れへの対応力が違う。

一方で、吸引力とカーペット対応はS8に軍配が上がる。6,000Paの吸引はペットの毛や細かいゴミに対して体感できるレベルで強い。X9 Proはモップ寄りの設計で、吸引専念モードでもS8には及ばない印象だった。

「フローリング中心でモップを主力にしたい」→X9 Pro
「カーペットも吸引もまとめてやりたい」→S8

という切り分けが現時点では正直なところだ。


結論。こういう人はS8を買え、こういう人は見送れ

Roborock S8を買っていい人

  • カーペット+フローリングが混在する間取りで生活している
  • アプリでルーティンを細かく設定したい(Roborockのアプリ完成度は業界トップクラス)
  • ドック設置スペースとして縦横1m前後を確保できる
  • 「完全自動」ではなく「週1手入れで回す」運用を受け入れられる

Roborock S8を見送るべき人

  • ワンルームや家具が密集した部屋でコンパクト運用を期待している
  • フローリングのモップがけを「ロボットに全委託」するつもりで買う
  • 玄関や部屋間の段差を自動で越えてほしいという用途がある
  • 購入予算をドック込みで計算していない(本体のみだと洗浄機能が使えない)

S8は確かに高性能だ。ただ「全自動でラクになる」という期待値で買うと、運用コストと設置制約にやられる。買う前にこの現実を知っているかどうかで、満足度が全然変わってくる。

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