Anker Eufy RoboVac X9 Pro、1年使った正直な話

掃除ロボット懐疑派だった俺がEufy RoboVac X9 Proを1年使い続けた理由を正直に書く。良い点も悪い点も隠さず、「買い」か「見送り」かを明確に判断できる実使用レビュー。

Eufy RoboVac X9 Proは、掃除ロボット懐疑派を黙らせた数少ない製品だ。

買う前の俺のスタンスをはっきり言っておく。「掃除ロボットなんて家具の下に詰まって終わり」「結局ちゃんと掃除したいときは自分でかけるんだろ」——そう思っていた。実際、5〜6年前に2万円台のロボット掃除機を使って、1ヶ月で引き出しの奥に眠らせた経験がある。だからこそ、今回は1年間使い倒したうえでこれを書いている。結論から言うと、2026年現在も毎朝動かし続けている。


買った経緯:「モップがけまでやる」というスペックに負けた

きっかけはシンプルで、フローリングのベタつきがずっと気になっていたことだ。掃除機はかけていても、水拭きは週1回できればいいほうで、梅雨時期は特に床がなんとなく汚い。

Eufy RoboVac X9 Proを知ったのはYouTubeのレビュー動画だったが、決め手は「AI制御のデュアルスピニングモップ」という機能だ。左右のモップが独立して回転し、ある程度の押し付け圧をかけながら拭き掃除をするというもの。単に水を含んだパッドを引きずるだけじゃない、というのが刺さった。

価格は購入時点で約89,800円。正直、高い。でも「また失敗する2万円の買い物」を繰り返すより、一回ちゃんとしたものを買ったほうがいいという判断をした。30代後半になってからの家電の買い方が変わった、とも言える。


1年使ってわかったこと:良い点と、隠さない悪い点

良かった点

モップがけの精度が想定以上だった

吸引+水拭き同時動作の完成度が高い。毎朝7時に自動スタートさせているが、キッチン周りや洗面所付近のベタつきが目に見えて減った。「床が気持ちいい」という感覚を取り戻したのは、使い始めて2週間後だ。モップパッドは週2〜3回の洗浄が必要だが、それ自体は大した手間じゃない。

障害物回避の精度が前世代と段違い

AIカメラ+LiDARのハイブリッドセンサーによる障害物検知は実用レベルに達している。靴下、充電ケーブル、ルンバが苦手とする椅子の脚——たいていのものはよけてくれる。100%ではなく、たまにケーブルを踏むこともあるが、詰まって停止する回数は365日で5〜6回程度だ。

マッピングの賢さが使えばわかる

アプリから部屋ごとの掃除設定が細かくできる。「キッチンは吸引強+モップがけ、寝室は静音+吸引のみ」といった設定が可能で、これが地味に便利だ。スケジュール設定の自由度も高く、平日と週末で別のルーティンを組んでいる。

悪かった点(正直に言う)

本体が大きく、狭い場所が苦手

直径約35cm、高さ約10.8cmというサイズは、ソファ下や脚の低いテーブル下に入れない。我が家のリビングテーブルの下は完全に非対応で、そこだけは手動で掃除している。これは事前にわかることだが、実際に使い始めると「ここも入ってほしい」という場所が思ったより多い。

モップ管理は手を抜けない

モップがけ機能を使うなら、パッドの洗浄は必須だ。サボると臭いが出る。自動洗浄ステーションのモデルが羨ましくなる瞬間がある。X9 Proは手動洗浄前提なので、これを面倒と感じる人には向かない。

価格に対してアプリの完成度はまあ普通

9万円近い製品にしてはアプリのUIが洗練されているとは言いがたい。機能は揃っているが、動作が若干もたつくことがある。ここはAnkerに改善してほしい部分だ。


競合との比較:ルンバ、ロborock、どれが本命か

同価格帯の競合として、Roborock S8 Pro Ultra(約10万円前後)とiRobot Roomba Combo j9+(同価格帯)を検討した。

Roborock S8 Pro Ultraとの比較

Roborockはモップの自動洗浄・乾燥機能を含むオールインワンステーションが強みで、メンテナンス手間を極限まで減らしたい人にはRoborockに軍配が上がる。ただし、AIカメラによる障害物回避の精度はX9 Proのほうが一歩上という印象だった。床の水拭き品質はほぼ互角。

Roomba Combo j9+との比較

iRobotのブランド力と長年のマッピング精度は本物だが、モップがけの仕組みが異なり(パッドをリフトアップして吸引のみに切り替える方式)、同時吸引+水拭きのアプローチではX9 Proのほうが実用的だと感じた。

結論として、「自動洗浄の手間を省きたい」ならRoborock、「障害物回避とモップがけの質にこだわる」ならX9 Proという切り分けが正直なところだ。


結論:こういう人は買い。こういう人は見送れ。

買っていい人

  • フローリング中心の家に住む30〜40代。特に水拭きを日常的にさぼっている人。床のベタつきが解消されたとき、この製品の価値を実感できる。
  • 小さい子どもやペットがいる家庭。床の衛生管理に対するニーズが高いほど、毎日動かすモチベーションが続く。
  • 「週1の掃除」を「毎朝の自動タスク」に変えたい人。時間を金で買う発想ができるなら9万円は安い投資だ。

見送るべき人

  • 狭い・段差が多い・カーペット多めの家。本体サイズと高さの制限が大きく、使える場所が限られる。
  • モップパッドの手洗いが面倒に感じる人。自動洗浄ステーション付きのRoborockを素直に選んだほうがいい。
  • 5万円以下で済ませたい人。コスパを求めるならEufy RoboVac G40 Hybridなど下位モデルが現実的。X9 Proの価格は、機能に対して正直だが決して安くない。

1年間使って「手放したい」と思った日は一度もない。それが答えだ。

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